月見団子の由来は?なぜ飾る?子供にもわかりやすく!
「月見団子を、
飾るようになった由来って、どんなの?」
なんて疑問を、抱いてませんか?
中秋の名月のお供として、
欠かせない存在の、お菓子といえば、
そう、お月見団子。
でも、この月見団子、どうして今のように、
飾られるようなったのか、その由来をご存知ですか?
今回は、秋のお月見の時期に、
月見団子を、飾るようになった由来について、
わかりやすくまとめました。
目次(もくじ)
月見団子を飾る前に行われていた、3つのこととは?
そもそも、昔から日本や中国では、
空に浮かぶお月さまを、とても神聖な物として、
崇(あが)めていた、風習がありました。
で、平安時代には、貴族たちは、
空に浮かぶ月や、月の姿が映った池などを
見ながら、歌を詠(よ)んで遊び。
庶民たちは、その年に獲れた農作物を、
神様のような存在である、月に向かって
お仕置きよ! お供えをし。
また、中国では、中秋の名月の日に、
月を愛で、秋の収穫に感謝する、
お祭り(=中秋節)が、行なわれていました。
ということで、今説明した、
- 貴族 → 月夜に歌を詠んで、楽しんでいた
- 庶民 → 収穫物を、月に向かってお供えしていた
- 中国 → 中秋の名月の日に、お祭りが開かれた
この3つが、時代の流れとともに
徐々に融合した結果、中秋の名月の日に、
月見団子を飾るようになったのだと、言われています。
ただ昔は、今のように団子ではなく、
ある、他の食べ物が、
代わりに、飾られていたんですよ。
ということで、お次は、お団子より前に
飾られていたモノとは、一体何なのかについて、
一緒に、見ていくことにしましょう^^
月見団子の前に飾られていたのは、○○!
月見団子を飾る前、お月様に向かって、
飾られていたのは、
- 昔、お米以外に、私たちの主食になっていたもので、
- 見た目が、お団子のように、まあるく、
- 今でも、煮っ転がしとしてよく食べられているもの。
そう、もうお分かりの方も多いと思いますが、
以前は、
「サトイモ(里芋)」
が、月見団子の代わり(というか正確には、
サトイモの代わりが、月見団子なのですが^^;)
に、神様にお供えされていたんです。
これは、サトイモ(里芋)が昔、
メインで育てられていた、作物の一つで、
しかも、形がお月様に似ていたため…
「今年も、神様(=月)のおかげで、
サトイモを、こんなに収穫することができました!」
といったカタチで、お月様に向かって、
お供えされていたのだと、考えられています。
ではなぜ、このサトイモが、いつの間にか、
月見団子へと、変化を遂げたのでしょうか。
実はこれは、とってもシンプルな理由。
ということで、お次は、
そのシンプルな理由について、見ていきますよ^^
サトイモが、月見団子になった由来はコレ!
昔飾られていた、サトイモに代わって、
月見団子が、お供えされるようになった理由、
それは、お団子のほうが、
- 調理するのが、カンタンで、
- みんなで、ワイワイ食べやすく、
- しかも、それなりに保存がきく!
から。
こういった、見事に合理的な理由により、
お月見の時期には、サトイモの代わりに、
月見団子が、飾られるようになりました。
ただし、今でも一部の地域では、
昔のように、サトイモをお月様に向かって、
お供えしているところも、あるんですよ。
こんな感じで、月見団子を飾る由来が分かったら、
あとは実際に、お団子を用意するのみ!
家で、お子さんと一緒に作るのも良いですが、
時間がない場合は、こういったネットショップで、
↓おいしいお団子を購入するのも、よいですね。
お月見だんご
三方(さんぼう)が付いてくる、
本格派のお団子です^^
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、中秋の名月の時期に、
月見団子を飾るようになった由来について、
ご紹介してきました。
最後に、もう一度まとめると、
お月見の時期に、
お団子を飾るようになった由来は、
- 昔から日本や中国では、月を神聖なものとして、
崇める風習があった - それに関連して、貴族・庶民・中国では、
それぞれ思い思いの形で、月と関わりあってきた - これが時代の流れとともに、融合し、
まずは「サトイモ」を、月にお供えするようになった - その後、サトイモよりも、より利便性に優れた、
「お団子」を、月にお供えするようになった
こんな感じ。
ちなみに今でも、台湾では、中秋の名月(中秋節)当日が、
香港でも、中秋の名月の翌日が、休日になるほど、
この日は、特別な日になっているんですよ。
それならいっそのこと、日本でもこの日を、
海の日・山の日に続く、「月の日」なんかにして、
祝日にしてくれたら、うれしいのになぁ^^